生徒さんを伸ばすのが先生の仕事「指導力」とは「音楽」だけではなく個々の見極めがポイント!

子どもの才能が開花する
リトミック&ピアノわかば音楽教室 主宰 加山佳美です。

私の教室の発表会は

このところ1年周期で開催しているお教室の「発表会」。

「音楽会」と名付け、

ただ単に「発表する」に留まらず、

  • 演奏する
  • 演奏を聞く
  • ソロ演奏以外も経験する
  • 1曲を仕上げる
  • アンサンブルを経験する
  • 目標を持って取り組む・達成する・また目標を持つ

など

多くの目的を持っています。

大きなホールでのステージマナー、

ホールでの響きを経験することも貴重です。

取り組み

会場抽選はだいたい1年前。

決まった時点で日程をお知らせします。

  • 中高生以上はテストなどスケジュールがキツイので
    早めの選曲と取り組みになります。
    半年以上前からの取り組みです。

  • 前回の曲を踏まえて、「今年度どんなことを取り組みたいか考えようね」
    と話を始める

  • 全体の企画、アンアンブル曲や形態などアンケートを取る

  • 大曲を取り組みたい場合早めに取り組む

  • どんな曲が良いか、親子間でも話し合ってもらう

正式なご案内と納入書配布

年末年始が入るので、3月開催の場合でも11月・12月に配布しています。

既に発表会の指導に入っているからです。

グループレッスンもありますので、
指導が発表会に向けて結構進んだところで
お申込み書(納入書)を配布して、

「実は出たくない」と言われたら・・・・・構成が崩れてしまいますし、

レッスン方法にも影響が出ます。

余裕を持つ大切さ

先生側が

「このくらいの期間で仕上がるだろう」ということと

「実際にかかる期間」の

誤差

も計算に入れて早めの取り組み、難易度の決定。

難しい曲に取り組みたいのだったら早めに。

生徒さん個々の能力の見極めが最大のポイントです。

なるべく希望を聴く

「弾きたい曲有る?」

必ず聴いています。

あの時「〇〇を弾けたのがきっかけです」

憧れの「〇〇が弾けてからより一層やる気が出ました」

というのは

とてもあります。

小さい年齢のお子さんはディズニーやジブリの希望も多いです。

注意点はポピュラー曲はリズムがかえって難しい場合が有るので

レベルに合った楽譜があるか、
場合によっては先生が書き換えられるか

がポイントです。

先生が持っている楽譜の中からだけしか選べないとすると、

その生徒さんに合ってないレベルのアレンジ譜になります。

また、アレンジ譜が溢れているので

「本物はどれ?」ということにもなります。

生徒さんの熱量・本気度・ヤル気

発表会の主役は「生徒さん」

先生のやりたいことをやる会ではありません。

確かに、先生側から思うと

あの曲を弾かせたい、弾いてもらいたい

は確かにあります。が・・・

押し付けてはいけない。

「先生からのおすすめの曲を知りたい」という関係性ができていれば
問題ないです。

私が注意しているのは

生徒さんが「今」どれくらいのモチベーションだろうか?

ヤル気がどのくらいだろうか

ということ。

  • いつもキチンとしたペースで頑張っている子
  • ここぞというときはペースアップする子
  • ペースにムラがある子
  • 今、ぐんぐん伸び時が来ている子
  • 今、ちょっとペースダウンの子

これだけでも随分と違います。

この生徒さんたちに

  • 寄り添う
  • 認める
  • 引っ張る

今、どの時期なのかの「見極め」です。

結果として、

ドビュッシー

アラベスク1番
2番
月の光

ベートーヴェン

悲愴ソナタ 第1楽章、
第2楽章、
第3楽章、

ショパン

ノクターンOP.9-2、
ワルツ遺作、
革命のエチュード、
幻想即興曲

などと揃った時もありますが、

揃わせようという目的では全く無いということです。

楽しみで仕方ない!

毎週毎回、楽しみが溢れている!

前記のように見極めたとしても

「え?もうそんなにやってきたの??」

「わっ!予想より頑張ってる!」

「前回の反省を活かしてる!」

と心の中で泣きそうなくらい嬉しい状況!!!

それをもちろん伝える時もあり

「わぁ、今、泣きそうなくらい感動した!!!!」って譜読みの段階で

言う時もあります。

それは

「この子は今、伸び時だからちょっとむずかしいやりたい曲をやらせてみよう。
途中でくじけないように少しずつ丁寧に教えていこう」

と思っていたり、

「毎回、すっごいチャレンジして達成する。必ずやりきる。凄いな〜。
でも、今回は難しすぎたかな・・・」

「テキストを普通に進んで弾けるようになっている。発表会にかっこいい選曲しちゃおう!」

と思っていた生徒さん達!!!

ボーダーをひかない

この子はこの位だろう

この子はここまでだろう

と決めない。

子どもの可能性はだれにも図れないから。

こちらの記事もご参照下さい
https://yoshimikayama.com/post-297/

先生の仕事

これらを踏まえて、

ピアノの先生の仕事は

「練習してきた生徒さんの指導をする」に留まらないと思っています。

昔と違って学校の時間割も増えて、平日けっこう疲れて帰ってきています。
宿題もさらっとしか習っていないところが出ていたり。

「楽しんで取り組める子」

「取り組んでみたら出来て嬉しかった」

「だれかに一緒に取り組んでもらえて嬉しかった」

「だれかに喜んでもらえたら嬉しかった」

「一生懸命やったら疲れたけど嬉しかった」

「自分でやってみよう」

となるまでには、

段階があります。

  • 練習をしていないのならレッスン出来ない
  • 課題のところまで弾けていないのは約束が違う
  • 教えたところが出来ていない

と言う状況でも、

いかなる状況で

「伸ばしてあげられる先生」でありたいと思っています。

  • 疲れてお昼寝しちゃって機嫌が悪い
  • 遠いところから来てくれて、車に揺られて寝ちゃった

も「あるある」ですし、

「風邪引いて練習できなかった」もあります。

その時に「レッスン出来ない」ではないです。

たくさん教えることも、

出来ることもあります。

伸ばしたいこともたくさんある!!!

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加山佳美

「わかば音楽教室」主宰。ピアノコース・リトミックコース(グループ・個人)講師。「音楽」を楽しく継続出来る様に個々の成長に添って向き合っています。24年の講師経験から生まれたオリジナルのメソッドでどんな生徒さんでもその才能を開花させ・伸ばしてきました。 そのメソッドを「音楽講師養成講座」でお伝えしていきます。