生徒さんのボーダーを決めない

千葉市若葉区都賀で
「わかば音楽教室」を主宰しております

リトミック&ピアノ講師  加山佳美です。

「魔法のピアノレッスン」の書籍
で有名な渡部由記子先生もおっしゃっていました。

生徒のボーダーを勝手に決めないこと!

この子(生徒さん)は この位しか出来ないだろう
この子は〇〇賞だろう

など、先生がそう思った次点で
そのボーダーは越えない。

新人講師だった頃、他の先生からも教わっていました。

でも、ピンと来ていなかったのでしょうね・・・。
(私が)

最近、本当にそう思うと同時に、

逆に

先生が生徒さん個々の「長いスパンでの目標」を明確に持つ事!

1回1回のレッスンや生徒さんの演奏に向き合う心も
違ってくると実感しています。

ついつい、目先の目標ばかりに気を取られがちです。

若い頃の失敗

随分若い頃は・・・

「どうせ、途中で辞めちゃうんだろうな~」と思ったり
「指の形・・・変な癖になっているから、もう無理かな~」

と思ったりした時も有りました。


生徒さんは違いました。
音楽を好きになり、ずっと、もっと音楽を続けたい

という生徒さんばかりでした。

いつの日だったか・・・

ハッとした時から

方向性・やること

真摯に向き合わないといけない!

そう思って 毎レッスン
「気合いオーラ」満タン!でレッスンしています。

そうすると、色々見えて来ます。
分かって来ます。

  • もう指の形は治らないのだろうな〜
  • 表現力が乏しい
  • やる気がないのかな?
  • コンクールに出る気は無い?
  • ピアノは買わない

などと思っていたのは、

先生の勝手な思い込み!

先生が先にボーダーを決めてしまったら、

もう伸びない。

気合だけでは、形にならないので
まず、

ボーダーを決めずに

  • 「伸びることを信じる」
  • 「信じて正しい努力をする」

そうすると、

  • 指の形への指導も変わる
  • その経験がさらに生きる
  • 信じることで言葉がけや接し方も変わる
  • 信頼されたら伸びる
  • 先生が表現者としての見本
  • たくさんの音楽経験以外の体験も音楽に生きる

など

劇的な変化が待っています!!!

具体的なポイント

あらゆる可能性を信じる
指導計画を長期と短期たてる
個々の生徒の特徴を掴む
個々の生徒別の指導を練る

レッスン時間がむだにならないように綿密な計画を立てる

  • 譜読み
  • 読譜
  • リズム
  • 視唱
  • 初見
  • 聴音
  • 創作
  • アナリーゼ
  • 練習の習慣
  • 所有楽器の管理
  • 発表会などの本番への意欲・目標
  • ハノンの取り組み
  • メトロノーム、足台の所有推奨

将来像を見せる

講師側が音楽の幅広い知識や世界観を持って
接することにより

  • 弾きたい曲
  • かっこよく弾きたい
  • 〇〇が弾きたい

    という自主性が高まります。

弾きたい曲が出てくると

そのままの読譜力や運指では難しいと気が付きます。
本人が気がつくと

親や先生に「やらされている」感は薄れます。

本人がやる気になった時がチャンスでもあり、
伸びるスピードが増す時でもあります!

したがって、発表会やグレードテスト、ピアノステップなどの

通常では味わえない「目標設定」はあればあるほど
成長の機会は増えます。

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加山佳美

「わかば音楽教室」主宰。ピアノコース・リトミックコース(グループ・個人)講師。「音楽」を楽しく継続出来る様に個々の成長に添って向き合っています。24年の講師経験から生まれたオリジナルのメソッドでどんな生徒さんでもその才能を開花させ・伸ばしてきました。 そのメソッドを「音楽講師養成講座」でお伝えしていきます。